「未美子ちゃんのことが好きだから」
止められない。
「だから、未美子ちゃんがいじめられているのを見て、何度も助けてあげたいと思った」
最初は信じられなかった。
「だけど僕は無力で、助けることが出来なかった」
最初は、助けたいなんて思ってなかった。
「佐山さんたちに、何か言うことも出来なかった」
俺が言ってはいけないと思ったから。
「…だから、傍にいたいと思った」
最初は、不幸になる姿が見たくて。
最初は、涙する姿が見たくて。
最初は、折れる姿が見たくて。
「僕が未美子ちゃんの1番近くで、未美子ちゃんを守ってあげたかったんだ…」
だけどいつしかその気持ちは、
―――守りたい想いへ、変わっていった。
未美子ちゃんが不幸にならないよう、守りたかった。
未美子ちゃんが泣かないよう、守りたかった。
未美子ちゃんが折れないよう、傍に居て―――守ってあげたかった。


