制服のリボンの色から、同じ学年だとわかる。
「初めまして。
あたしは2組の久我未美子と申します」
「2組?
へぇ、偶然だね。
僕も2組なんだ、真宮美弦です」
「そうなんですか?
じゃあ、1年間よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」
笑顔を崩さず、自分から握手を求めた。
その理由は、わかっていた。
良く言えば優等生・模範生だけど、悪く言えば地味で個性がない、パッとした女子。
固い話し方に、この見た目だ。
…簡単にいじめのターゲットになるだろう、そう感じたんだ。
彼女と仲良くすれば。
幸い、同じクラスだ。
仲良くなるのに時間は掛からないだろう。
彼女と仲良くすれば。
…彼女が不幸になる姿が、間近で見ることが出来る?
中学の時の悪い癖が出ているのに、自分で気がついていた。
だけど、そう思ったら一直線だった俺は。
「未美子ちゃんだよね?
ミミちゃんって呼んでも良いかな?」
―――彼女と仲良くすることを、決めた。
さぁ、久我未美子。
俺より、不幸になってモラオウカ……。


