スクール・キラー お嬢様の秘密








そんな無力で、無気力状態のまま、俺は中学を卒業した。

運が良いのか悪いのか、里沙の卒業式と重なった。

お義父さんも母さんも、当たり前のように里沙の卒業式へ行った。

「お兄ちゃんの卒業式に行かなくて良いの?」と尋ねる異父妹に、

「お兄ちゃんの卒業式は来週だから」と軽々と嘘をついた両親。




うん。

……やっぱり、どうでも良いや。




生徒の極端に少ない、卒業式。

無事に卒業をし終えたのは、俺を含めた30人のみ。

入学当初は200人以上いた同学年の生徒は、全て転校して行った。

俺を筆頭とした、例のグループによって。

リーダーが俺だと明かされないまま、事件の幕を閉じた。




卒業をした生徒は、運が良かった。

何もせず、空気のような存在で学校生活を送ってきたお蔭で。

アイツらの、ターゲットにならないで済んだ。

俺はリーダーだから、ターゲットにならないで済んだ。

…本当に卒業生は、運が良い。








進学先の高校は、里沙と同じ共学高校。

学費は、俺が希望した男子校より高い。

…お金じゃ、ないんだな…。



入学式を終え、お義父さんに言われた通り、里沙に会いに行った。

お義父さん曰く、里沙が誘拐されたら大変だから、だそうだ。

…馬鹿げた理由だと、心の中で笑ってやった。