いじめを静観していた、ある日のこと。
それは突然起きた。
相変わらず包帯を巻いた体で学校へ行くと。
パトカーが校門前に停まっていた。
そして校内から出てくる、俺を自分たちのグループへと誘った奴ら。
その両腕には、警察がいた。
俺は校舎へ入り、近くで佇んでいた先生に声をかけた。
「先生。
アイツら、どうして警察の人と一緒にいるんですか?」
「ああ、真宮くん。
最近、生徒がやけに転校して行くと思わないか?」
「転校?
ああ…確かに多いですね」
俺がいつも静観していた、いじめのターゲットだろ?
俺に狂ってるだの可笑しいだの言ったあの生徒―――今では誰だかわかる、佐山だ―――も転校して行ったな。
…別に、関係ないけど。
「転校して行った生徒は全員、アイツらからいじめに合っていたんだ。
全く、いじめなんて何でしようと思うんだか」
「最低な行為ですよね」
自分で自分を否定した。
最低ナ行為デスヨネ。
最低ナ行為デスヨネ。
あー、くだらねぇな。


