それから俺は、気に入らなかった奴らを、とことんいじめ抜いた。
最初は、俺が指示を出し、ソイツらが実行する役目だった。
だけど次第に。
俺が何も言わなくても、自分から進んでいじめるようになった。
俺は静かに、その光景を見ていた。
…不幸になれ。
俺より不幸になれよ。
傷つけ。
俺よりもっと傷つけよ…。
「ミツ!」
「……何だ?」
「面白れぇな!いじめはよぉ!」
「……そうか」
血の滲む頭の包帯を抑えながら、俺は答えた。
「ってオイ、ミツ?
お前、大丈夫か?
頭から血ぃ出てんぞ!?」
「…気にするな、いつものことだ」
「保健室行った方が…!」
「良いって!
てめぇらが気にするんじゃねぇよ!!」
俺は常にコイツらと行動はしているけど。
それが仲間とか親友とかは、絶対に言わなかった。
俺は知っているから。
信じたって、愛したって、無駄だから。
「…母さん……」
愛したって、
信じたって、
結局は裏切られるんだ。


