ゲホッと、血の混じった唾を吐きながら、俺は荒い息を繰り返した。
鏡に映る俺の顔は、酷く腫れ上がり、見れたものじゃなかった。
「何だよ、お前!
その傷、もしかして母ちゃんにやられたのか!?」
「お前の家、母ちゃんと2人きりだもんな!」
「頭良いからって、調子乗ってんだろ!」
学校に行けば、いじめられた。
掃除ロッカーに閉じ込められ、帰れないことがあった。
家に帰ると、「真面目に帰って来なさい!」と殴られた。
母さんが見栄を張りたいがために作った弁当を捨てられた。
「不味いのか!」と蹴飛ばされた。
近所にあった、泥水の中に突き落とされた。
服が汚れて、「汚い!」と夕食抜きにされた。
筆箱を取られてノートが取れなくなると。
「出来損ない!」と1日の食事を全て抜きにされた。
階段から突き落とされて足を骨折すると。
「何でアンタに病院代なんてかけるの!」と肋骨まで折られた。
何度思っただろうか?
首を絞めることを止めないで、と願ったのは。
だけど、母さんは絞めることを途中で止めてしまう。
「どうせ殺すなら、とことん苦しませて、いたぶって殺してやるわ。
その上ワタシが逮捕されないように、上手く工作出来るようになったら、ネ」
恍惚とした笑みを向けられ、俺は何も言えなくなった。


