☆美弦side☆
「あ、真宮くん」
「何ですか、先生」
「…どうしたの?」
「え?」
「目、赤いけど…。
もしかして、泣いた?」
「……ッ!?
そんなわけ、ないじゃないですか…」
「そう?
なら良いんだけど」
そのまま先生は、職員室へと入って行った。
…何のために俺を呼んだんだよ、クソ教師。
俺は聞こえないよう舌打ちをして、下駄箱へ向かって行った。
靴を履きながら聞こえる、吹奏楽部の音。
校門への道を歩きながら見える、運動部が走っている姿。
「……良いな…」
無意識に出た声に反応し、素早く首を振る。
馬鹿じゃねぇの?俺は。
何だよ、良いなって。
羨ましがってんじゃねぇよ、馬鹿野郎。


