裏切られても良かった。
だけど、否定しないでほしかった。
あたしが少なくとも感じた真宮くんへの思いを、否定しないでよ。
「…本当にキミは、オメデタイ頭だね。
うざったいんだよ…何もかも…」
美弦は悔しそうに、唇を噛んだ。
「何?偽善者のつもり?
俺を庇って楽しいの?
お前の方こそ自己満足だろ?
否定して何が悪い?
いじめして何が悪い?
嘘ついて何が悪い?
傷つくのは俺なんだろ?
じゃあ、てめぇに関係ねぇじゃねぇか……」
「チッ」と乱暴に舌打ちをすると、美弦は踵を返し、屋上を出て行った。
妙子や里沙が美弦の背中に向け名前を呼んだが、彼は振り向かず行ってしまった。
「真宮っ…く…ん……っ!」
美海は膝から崩れ落ちた。
「……き…」
キミが、好き。
そう思うのは、駄目なこと?


