美海はそれを聞いて迷った。
里沙を信じるか、美弦を信じるか。
例え過去にいじめられていても、里沙は今は、味方だ。
美弦は、いじめられていた時からの味方だ。
信じたくない、という気持ちを、美海は美弦へ抱いていた。
『未美子ちゃん』
あの笑顔も。
抱きしめられた時の温もりも。
守ってくれた優しさも。
…嘘だと、言える?
美海は何も言えず、黙り込んだ。
言葉を出そうにも、出て来ない。
何を言えば良いの…?
「……よ…」
美弦が屋上へ現れてから今まで、ずっと黙り込んでいた妙子が、口を開いた。
美海と里沙、美弦の視線が一気に妙子へ集まる。
妙子が、俯いていた顔を、上げた。
「アンタが…“スクール・キラー”よ…。
間違い…ないわ」


