里沙の本気の気持ちを知っているのか知らないのか。
美弦は肩を揺らして笑った。
だけど目は、少しも笑っていなかった。
「悪いけどねりーちゃん。
それは、無理だよ…」
「どうして……」
「じゃあ聞くけどさ。
僕が“スクール・キラー”だって言う証拠があるの?」
「え?
…だってさっき、自分でバレちゃったって言っていたじゃない。
それって、自白と同じでしょ?」
「あーごめん、それ嘘」
「嘘!?」
癖のある茶色い髪を、クシャッと触る美弦。
「僕は“スクール・キラー”じゃないよ」
「どういう、こと……?」
聞いたのは、美海だ。
美海はさっきから、信じたくないけど、里沙の話を信じていた。
「ごめんね嘘ついちゃって。
僕、前に“スクール・キラー”に会ったことあるんだ。
それで、そうだって言っちゃったの。
“スクール・キラー”の情報なら、僕いっぱい持っているから、教えてあげるよ」
ニコッと笑う美弦は、無邪気そのものだった。
さっきは笑っていなかった目も、今は細められて、笑っていた。


