☆美海side☆
今日は学校がお休み。
なのでのんびり家で過ごしている。
高校1年生だから、進路などはあんまり考えなくても良い。
そんな進学校でもないし。
その上、あたしはもう進路は決まっている。
現在久我山財閥の社長を務め、かつ『いじめ防止委員会』の発起人であり委員長を務める、あたしのお父様と同じ大学への進学を決めている。
お父様の秘書とし、『いじめ防止委員会』の理事長を務めるお母様も、その大学出身。
学力はかなり高いけど、あたしは幼い頃からその大学への進学を決めていたから、自分で言うのもあれだけど、頭は良い方。
…ともかく今は、のんびりしたい時期なのだ。
「どうぞ、お嬢様」
「ありがとう、村瀬」
村瀬の淹れてくれる紅茶と、屋敷お抱えシェフの作ったチョコレートケーキを食べながら、あたしは雲一つない青空を眺めていた。
今日は何だか、良いこと起こりそうだわね。
『ピーンポーン』
「おや、どちら様でしょうかね?」
「見て来て頂戴」
「かしこまりました」
数分後。
扉が静かに開いた。
「お嬢様。
…佐山妙子様と、橘里沙様がお見えです」
「…通して」
「御意」
良いこと?
悪いこと?
青空は、変わらない色で、街を照らしていた。


