ビリビリに、粉々に破った写真を、ごみ箱へ投げ捨てる。
そして同じく、ノートの中に挟んでおいた1枚の人物を見る。
ホームページに載っていたのを見つけて。
プリントアウトしたものだ。
完璧に化粧をして、
高級そうな衣服を身にまとう。
その姿はまさしく、お嬢様。
久我山財閥の令嬢にピッタリな格好だった。
そういえばコイツ、俺のこと探すとかって言っていたっけ?
久我山の娘だから探すのか?
俺…“スクール・キラー”を探すために、久我山財閥が立ち上げた『いじめ防止委員会』の発起人の娘だからか?
それか純粋にいじめを行う俺が許せなくて探すのか?
…恐らく、前者の、久我山の令嬢だからだろうな。
お前がその気なら。
……俺が相手になってやるよ。
「待ってろよ…?
未美子ちゃん……?」
俺が写真の中で笑顔を向ける久我山美海―――学校では、久我未美子を見ていると。
控えめなノックが聞こえた。
「美弦様!
美弦ぼっちゃま!
里沙お嬢様が見つかりました!」
…いちいち、報告するんじゃねぇよ。
そんなことを使用人に思ったけど、俺は扉へ向け笑顔を作った。
「良かったですね、見つかって」
あーあ。
…全部、うざったい。


