志はとりあえずそこに腰を下ろした。 「失礼します…。」 一言添えて。 物音何一つしないその部屋は、雰囲気とマッチしてさらに寂しさを引き立たせた。 ピンクのある小物を除いて。 じっとできなくなった志は、もそもそと動きだした。