「あ~楽しかったね」



そう言って伸びをするあたし。



「うん!楽しかった!」



あたしの隣を歩いている真子がニコニコ笑いながらそう言う。



「つーか真子はぷかぷか浮いてただけじゃねぇか」



啓太がそうツッコむ。

確かに。真子はほぼ浮き輪の上に乗っかったままだった。



「た、楽しかったからいーいんだもん!!」



そう言って頬を膨らます真子。

本当にこの子は可愛いなぁ。

最近の真子はちょっと女の子らしくなったと思う。

あたしの予想じゃぁ、あの松永隼人くんの影響だと思う。

真子は全然話してくれないけど、多分あの子の仲良くなり始めてから。

いろいろ聞きたいことはあるけれど、真子が話してくれるまで我慢しよう。



「またみんなで行こーね!!」



そう言って真子があたしと啓太に言う。



「うん!行こうね!」



「しょうがねぇ、行ってやるよ」



そう言って笑いながら家路に着いたのだった。