「じゃあ、真子ちゃんと啓太くんの大学合格を祝って…かんぱーい!!」



「「「「かんぱ~い!!」」」」



兄貴がそう言ってみんなでジュースの入ったグラスをぶつける。

そう、真子先輩と戸川先輩は、無事に北翔大学に合格したのだ。

それをお祝いしようと、真子先輩の家で戸川先輩と大樹くんを呼んでお祝いパーティーが始まった。



「あ~でも合格できて良かった~」



真子先輩が安堵のため息をつく。



「確かになぁ~俺、真子が背中叩いてくれるまで緊張しっぱなしだったもん」



そんな2人の話を聞いて俺たちは笑う。



「試験って嫌だよなぁ~。合格発表の時は生きてる心地がしない」



兄貴がそう言ったのに2人が頷く。



「でも俺、賢一さんが東郷大学の医学部って聞いたときは驚きましたよ」



戸川先輩がそう言いながら、俺の作ったビーフシチューをゴクリと飲む。



「うおっ!これうまい!」



目を見開いて驚いてる。

ビーフシチューは俺の自慢の料理だから。



「すごいよね~これ隼人くんが作ってくれたんだよ」



真子先輩がニコニコ笑いながらそう言う。

先輩に褒められるとなんだか照れる。