今日は遅刻せずに学校に来れた。

いつものようにその辺にいる友達に挨拶して教室に入る。

すると目に入ったのは啓太の机。

正確には机の上に置いてある大量のプレゼント。

そう、今日は啓太の誕生日&クリスマスイブなのだ。



「また啓太に?」



あたしの席の前に座っていた秋に声をかけた。



「そうだって。あ、また来た」



そう言って教室のドアに目を向ける。

隣のクラスの女の子がうちの教室に入ってきて、啓太の机の上のプレゼントの上にそっと置く。

なんだか少し揺らしたら落ちそう。



「なーんで啓太ってあんなモテるのかな?」



あたしの机に頬杖をついて秋が言う。

同感だ。



「そんなにカッコイイかな~?」



あたしも啓太の席を見ながらそう言った。

その時、



「おっはよ~!!」



元気よく教室に入って来たのは啓太だ。

いろんな人に『今日俺誕生日!』そう言いまくってる。

そしてあたし達の方に来た。



「おっは~!なんか俺に言うことないか!?」



そう言ってニコニコ笑う。