私は誠一さんにかける慰めの言葉を見つけられなくて、彼の支えになれないことを詫びる言葉だけを言った。
「ごめんなさい」
「いいんだ。俺の方こそ悪かった。久しぶりに気楽な話をして飲んだら、ちょっと気持ちが緩んでしまったみたいだ。さっきのこと、忘れてくれないかな」
誠一さんが低い声で言った。本気じゃないのなら、彼の言葉通り、なかったことにしてあげよう。
「気にしてません」
「よかった」
誠一さんが顔を上げて笑みを見せた。それがすがすがしい笑みに見えたのは、私の気のせいじゃないといいんだけれど。
誠一さんの表情に合わせるように私が微笑んだとき、廊下に通じるドアが開いて晃一が戻ってきた。誠一さんにワイシャツを借りるまで着てきた、普段の彼らしいホワイトのカットソーとカーキ色のチノパンに、ユーズド風デニムシャツを羽織っている。さっきまで着ていたスーツは、ガーメントバッグと呼ばれるスーツを持ち運ぶための薄いバッグに収納されている。
「兄貴、仕事で疲れていたのに、ありがとう」
「こちらこそ、久々におまえとゆっくり話せて楽しかった。いい気分転換になったよ」
「ごめんなさい」
「いいんだ。俺の方こそ悪かった。久しぶりに気楽な話をして飲んだら、ちょっと気持ちが緩んでしまったみたいだ。さっきのこと、忘れてくれないかな」
誠一さんが低い声で言った。本気じゃないのなら、彼の言葉通り、なかったことにしてあげよう。
「気にしてません」
「よかった」
誠一さんが顔を上げて笑みを見せた。それがすがすがしい笑みに見えたのは、私の気のせいじゃないといいんだけれど。
誠一さんの表情に合わせるように私が微笑んだとき、廊下に通じるドアが開いて晃一が戻ってきた。誠一さんにワイシャツを借りるまで着てきた、普段の彼らしいホワイトのカットソーとカーキ色のチノパンに、ユーズド風デニムシャツを羽織っている。さっきまで着ていたスーツは、ガーメントバッグと呼ばれるスーツを持ち運ぶための薄いバッグに収納されている。
「兄貴、仕事で疲れていたのに、ありがとう」
「こちらこそ、久々におまえとゆっくり話せて楽しかった。いい気分転換になったよ」


