「こ、晃一?」
指先に感じられる、スポーツをしている男性らしいゴツゴツした手。先に彼に手を重ねたのは私だけど、晃一と指を絡めているというこの事態に、今度は私が瞬きを繰り返した。
「明梨は……やっぱりまだ」
この距離感、落ち着かない。私じゃないみたい。私たちじゃないみたい。
晃一に正面から見つめられて、私はドギマギしながら答える。
「そ、そだね。やっぱりまだ私は……ほら、子どものときから変わらず食べることが好きだから、料理とか……そういうのに関わりたいなって思ってるの。しょ、食品会社の企画とか、かな?」
晃一が呆気にとられたように目を見開いたが、すぐに優しい眼差しになって言う。
「ああ、向いてそうだな。明梨はいつも何でもうまそうに食うもんな」
「そ、そかな」
「ああ。見てて気持ちいいくらいだよ。いつもそう思ってる」
「いつもって」
指先に絡んでいた晃一の指が、指の付け根へと下りてきて、心臓がドクンと音を立てた。
「こ、晃一?」
だから、この距離感、落ち着かないんだってば!
「明梨」
手を握られているだけでも顔が熱くなっていくのに、こんなにもまっすぐ見つめられたらどう反応していいかわからない。横から夕陽を浴びた顔がやけに大人びて見えて、鼓動が速くなる。
指先に感じられる、スポーツをしている男性らしいゴツゴツした手。先に彼に手を重ねたのは私だけど、晃一と指を絡めているというこの事態に、今度は私が瞬きを繰り返した。
「明梨は……やっぱりまだ」
この距離感、落ち着かない。私じゃないみたい。私たちじゃないみたい。
晃一に正面から見つめられて、私はドギマギしながら答える。
「そ、そだね。やっぱりまだ私は……ほら、子どものときから変わらず食べることが好きだから、料理とか……そういうのに関わりたいなって思ってるの。しょ、食品会社の企画とか、かな?」
晃一が呆気にとられたように目を見開いたが、すぐに優しい眼差しになって言う。
「ああ、向いてそうだな。明梨はいつも何でもうまそうに食うもんな」
「そ、そかな」
「ああ。見てて気持ちいいくらいだよ。いつもそう思ってる」
「いつもって」
指先に絡んでいた晃一の指が、指の付け根へと下りてきて、心臓がドクンと音を立てた。
「こ、晃一?」
だから、この距離感、落ち着かないんだってば!
「明梨」
手を握られているだけでも顔が熱くなっていくのに、こんなにもまっすぐ見つめられたらどう反応していいかわからない。横から夕陽を浴びた顔がやけに大人びて見えて、鼓動が速くなる。


