私のあの恋も、始まりは一目惚れだった。高校一年生のとき、就職活動のためにリクルートスーツを着ている誠一さんを見て、目を奪われた。ううん、目だけじゃなくて心も。なんてかっこいいんだろう、なんて大人なんだろう。そう感じて目が離せなくなった。
それからも誠一さんを見かけるたびにドキドキして胸が苦しくなって。大人な彼に追いつきたくて、「誠一さん」なんて呼んだりした。
それでも、彼にとって私は〝近所に住む年下の女の子〟〝弟の幼馴染み〟程度の存在でしかなかった。
大学一回生のとき、見ているだけじゃなくて、誠一さんの恋人になりたいと思った私は、思い切って告白しようと、一人暮らしをしている誠一さんのマンションに押しかけた。インターホンを鳴らして、驚いた顔の誠一さんがドアから出てきて、いざチョコレートを渡そうとしたとき、一人の女性が廊下を歩いてきたのだ。毛先を緩くカールさせたお嬢様っぽい雰囲気の女性で、もこもこした女の子らしいニットワンピがすごく似合っていた。
「誠一さん、その子、誰?」
不審そうな声を出す彼女を見て、誠一さんがひどくあわてた。
「あ、桃花(ももか)、彼女は近所に住んでて、それで、弟の幼馴染みなんだよ」
それからも誠一さんを見かけるたびにドキドキして胸が苦しくなって。大人な彼に追いつきたくて、「誠一さん」なんて呼んだりした。
それでも、彼にとって私は〝近所に住む年下の女の子〟〝弟の幼馴染み〟程度の存在でしかなかった。
大学一回生のとき、見ているだけじゃなくて、誠一さんの恋人になりたいと思った私は、思い切って告白しようと、一人暮らしをしている誠一さんのマンションに押しかけた。インターホンを鳴らして、驚いた顔の誠一さんがドアから出てきて、いざチョコレートを渡そうとしたとき、一人の女性が廊下を歩いてきたのだ。毛先を緩くカールさせたお嬢様っぽい雰囲気の女性で、もこもこした女の子らしいニットワンピがすごく似合っていた。
「誠一さん、その子、誰?」
不審そうな声を出す彼女を見て、誠一さんがひどくあわてた。
「あ、桃花(ももか)、彼女は近所に住んでて、それで、弟の幼馴染みなんだよ」


