「アレクシアがフィリーを好きにならなかったのは、彼がダサいから? 弱いから? もしフィリーがロイみたいに逞しくて強い男性だったら、アレクシアもフィリーと付き合ってたの? かわいそうだよ、体を張って命を捨てて守りたいぐらいアレクシアのことが好きだったのに、見向きもしてもらえなかったなんて」
フィリーの報われない恋を思って、目に熱いものが浮かんできた。
「明梨……」
晃一のつぶやき声が聞こえて、目の前にハンカチが差し出された。そのとき初めて、私は自分が本当に涙を流していたことに気づいた。
「あ……はは。ごめん。映画なのに……私ってば何、感情移入しちゃってたんだろ……」
あわてて手の甲で涙を拭った。晃一がハンカチをジャケットのポケットに戻す。
「行こっか」
そう言って晃一を促すように立ち上がったとたん、右のかかとに痛みが走った。
「っ……」
思わずよろけたところを、晃一が腕をつかんで支えてくれる。
「大丈夫か?」
「ご、ごめん……」
痛む足に力を入れて、どうにか体勢を立て直した。これ以上みっともないところを見せたくない。
「気をつけろよな」
フィリーの報われない恋を思って、目に熱いものが浮かんできた。
「明梨……」
晃一のつぶやき声が聞こえて、目の前にハンカチが差し出された。そのとき初めて、私は自分が本当に涙を流していたことに気づいた。
「あ……はは。ごめん。映画なのに……私ってば何、感情移入しちゃってたんだろ……」
あわてて手の甲で涙を拭った。晃一がハンカチをジャケットのポケットに戻す。
「行こっか」
そう言って晃一を促すように立ち上がったとたん、右のかかとに痛みが走った。
「っ……」
思わずよろけたところを、晃一が腕をつかんで支えてくれる。
「大丈夫か?」
「ご、ごめん……」
痛む足に力を入れて、どうにか体勢を立て直した。これ以上みっともないところを見せたくない。
「気をつけろよな」


