浩と2人でファミレスへ向かっていると、

「あぁぁ!!しぃだ…」

急に浩が叫んだ。てか、

「しぃって誰?」

「稜に話しただろ。俺、ずっと幼なじみが好きだって。しぃっていうのが、その幼なじみ。」

もしかして、こっちに歩いてくる2人の子のどっちかか。

「ふーん。あれ?向かいにいる子だよな?」

「うん。黒髪ロングの子。」

「もう一人の子、もしかして…」

その子達はもう俺らの前まで来ていた。

「ヒロちゃん!偶然だね。」

「しぃ、今帰り?」

「うん。そういえばさ…」

浩としぃ?さんが2人で盛り上がってる。居にくいし。

「あの、今朝んの方ですよね…?」

残された、もう一人の子が俺に話しかけてきた。やっぱり。

「今朝はありがとう。助かりました。」

「よかったです。」

「あれ?ひまりとヒロちゃんのお友達知り合いなの?」

ひまりっていうんだ。なんか、ピッタリだな。

「うん。その人は?栞ちゃんのお知り合い?」

「私の幼なじみ。そうだ、よかったら、一緒に行かない?これから2人でスイーツ食べに行こうって話してたの。」

「じゃあ。稜も行くだろ?」

「ああ。」

このチャンスを逃す訳にはいかない!!