あれから数日、毎日浩が一緒に帰ってくれたおかげでもう辛くなくなった。所詮、一目ぼれなんてそんなもんだよな。

「稜、ラーメン食って帰ろうぜ。」

「お前さ、ありがたいけど、俺のこと気にしなくてもいいから。もう、平気だから。」

「なーに言ってんだよ。俺が稜と居たいだけ。」

いい友達だな。

「じゃあ、ラーメンおごってくれよ、稜。」

前言撤回。こいつ、ラーメン食いたいだけじゃん。