「あーはいはいすみませんでしたごめんね」

「くっそうざい!アンタのそういうとこホント嫌い!」

「勝手に嫌ってろよめんどくせー。俺は眠いの。おわかり?」

「永遠に寝てろ」


ガラにもなくギャーギャーと騒ぎ立てるあたしと、至極面倒くさそうに耳をふさぐコイツは、前に一度だけ会ったことがある。


当時まだレディースをやっていたあたしの目の前に現れたコイツはたったの一言


『小学生がこんな危ないことするなよ』


そうほざいた。中学2年生だったあたしを。小学生呼ばわりしやがったのだ。あの時はホントにムカついて今以上にぎゃーぎゃー騒いだなそういえば。だって失礼すぎるでしょうが。


「とりあえず入寮許可書渡すから落ち着け。ったく、ガキかよ」


こんな適当な奴が生徒会役員やってるなんて、しかも多分生徒会長でしょコイツ。この学園大丈夫かな。