あたし、地味子やってます

「何食べるー?」

「カツ丼」

「わ、パワフルだねぇ。ボクはオムライスにしようかなぁ」


え、何これ圧倒的にあたしよりライの方が乙女だ。


ちっくしょ、今のパワフルって言葉忘れないからな。てか昼飯にパワフルとかあんのか。あぁん?


チラリと席に備え付けてあったタッチパネル式のメニューを見ると、明らかに0が一つ多い値段が表示されていた。うっそん。学食の値段じゃないんだけどこれ。


しかもこれよく見たらA5ランク牛とかキャビアとか書いて…やめよう、こんな事考えてるとご飯がまずくなる。


楽しい事を考えるんだ。楽しい事、楽しい事…


「お待たせいたしました」

「ふぁっ!?」


必死に楽しい事を考えようとした矢先に声をかけられ、思わず奇声を発してしまった。ふぁって何…!


ていうか、え、早すぎるんだけど。さっきライが注文ボタン押してから2分も経ってないのにもうきたの?こんなにキラキラした料理が?


「恐るべし、金持ち校…」


ぐったりしながら呟いたその言葉は、周囲のざわめきにかき消された。