あたし、地味子やってます

「あぁ、莉緒、本当に行くのか?行ってしまうのか?」

「誰のせいだと思ってんの殴っていい?ってか殴る」

「ぐふあっ!り、莉緒ちゃん、それはこれから中々会えなくなるパパへの愛の鞭かい?」

「いや意味分かんないんだけど」


死ぬほど気持ち悪い父さんは放っておいて、待たせていた車に乗り込む。向かう先は当然、星城学園。


全寮制だから当分この家にも帰ってこれないだろうな。兄ちゃん達にバイバイって言えなかったのはちょっと後悔。


まぁ、今生の別れでもないからいいんだけどさ。


「じゃあね父さん。今度余計な事したらマジで親子の縁切るから」


それだけ言うと返事は聞かずに車のドアを閉めた。父さんは顔面蒼白だけど、もう無視だ無視。


あたしが心の中で住み慣れた我が家に別れを告げた直後、車が走り出した。