「甲斐くんも若いの捕まえれば、いいんじゃないの?」
「いや、無理でしょ?」
「どうして?」
「こうくんとじんちゃん、7年も前からあの2人を育てながら一緒にやってきたけど、甲斐くんはバンドがやりたかったみたいで、踊るグループには所属したことないんですよね。でも、さっきも言いましたけど、バンドやりたい子って今いないっぽいし。かといって甲斐くん今更踊れないでしょうしね」
「ふ〜ん。なかなか厳しいんだねぇ」
デビュー出来ないのに、じゃあ、なんで甲斐くんはまだTimelessにいるんだろうか…。
「そろそろ帰りますか、主任」
「あ、うん。帰ろうか」
私の15年前の思い出話を聞き終え、満足した香山さんに釈放され、私はやっと帰路についた。



