「はぁ〜…。甲斐くんのサイン捨てちゃうなんて、贅沢すぎますよぉ、主任〜」
「贅沢なの?」
「そうですよ。Timelessの人って、最近はファンにサイン書いたりしないですよ」
「ふ〜ん、そうなんだ。なんで?」
「変にネットで売ったりする人がいたり、1人にすると皆にしなきゃいけなくなって、収拾つかなくなっちゃうから」
「なるほどね。ねぇ、甲斐くんはもうデビュー出来ないって言ってたのはなんで?」
「あ〜」
と、言って一呼吸置くように、香山さんは水っぽくなったアイスコーヒーを一口飲んだ。
「甲斐くんは、こうくんと同じ歳で…」
「あっ!」
「なんですか、まだ話途中ですっ」



