「ホントにいいんですか?後悔しませんか?」
「そりゃ、後悔はするかもねぇ」
「え?だったら…」
「でも、現状を続けていく方が、もっと後悔すると思う。どうせ後悔するんだったらスカッと後悔したいじゃない」
「スカッと後悔…」
辰巳くんは、眉間にしわ寄せて不可解そうな顔をする。
「こんな馬鹿なこと言ってるから、『君は一人で生きていける』とか、言われちゃうのかなぁ」
喋る度にカクテルを飲んでいたら、気づけばグラスはほぼ空になっていたので、最後は一気に飲み干した。
「ごちそうさまでした。そろそろ帰りますね」
と、しゅうちゃんの顔を見上げると、しゅうちゃんは、優しい笑顔で、
「一人で帰れる?」
と、聞いてくれた。



