「忘れないわよ。しゅうちゃんの事だって、今でもずっと好きだもん」
「…」
「甲斐くんが頑張ってる限り、しつこく応援してる」
「…そっか」
「うん…」
「…」
「…」
会話が途切れたところで、丁度しゅうちゃんが奥から出て来た。
「岡林さん、今日は、俺、帰ります」
しゅうちゃんの顔を見て、甲斐くんが立ち上がってそう言った。…お別れだ。
「ん?もう?」
しゅうちゃんは私と甲斐くんの顔を交互に見た。
「打ち合わせの続きはまた連絡しますから」
「ああ、それはいいけど。一緒に帰らないのか?」
「振られたんで」
…。
「ん?」
「玉の輿の夢叶えて、ドバイに行くそうです」



