「この感じ、前にもあったなぁって、考えてみたら、『CityNoise』がデビューした時だった」
「CityNoise…」
「夢中で、しゅうちゃん応援してた時と、同じだった」
「…」
「違うのは、歳だけ」
「…」
「あの頃は、他になんにも考えてない10代だったけど、今はもう後がない30半ばだからね」
「…で?」
「何にも考えなくて、ただ夢中で応援してられない歳なんだって事」
「…」
「ほら、女にはタイムリミットがあるから」
「タイムリミット?」
「子供よ、子供」
「子供…」
「私、そろそろ産まないと、産めない歳になっちゃう」
「…」
「でも、甲斐くん、CDデビューしたばっかりで、まさか、とてもすぐには結婚なんて出来ないでしょ?」



