「寝ちゃってって…。フッ。あんたらしいな」
「甲斐くんは、しゅうちゃ…、岡林さんと一緒だったんだ?」
「ああ」
「仕事の話?」
「ああ」
「そう」
「…」
「…」
なんとなく、言葉に詰まって、二人して、ビールをゴクゴク飲んだ。
「…CD発売までもうちょっとだから、何かと忙しいんでしょ?」
「…うん。悪い、全然連絡入れなくて」
「ああ、そんな事、気にしないで」
「…そんな事?」
甲斐くんがチラリとこっちを見た。…もう、言うしかないね。
「私の事なんて、気にしないでいいよ」
「…どういう意味だよ」
甲斐くんの声が一段と低くなった。でも、ここで怯んじゃだめだ。



