「あ、マスター」
え?マスター?鞄を開く手を止めて思わず扉の方を見ると、そこには、しゅうちゃんが、いた。
「あ、哉子ちゃん。なんだ、丁度良かった」
丁度良かった?しゅうちゃんが現れた事にびっくりしつつ、しゅうちゃんの言葉の意味を探っていると、しゅうちゃんの後ろから現れたのは、甲斐くんだった。
「…甲斐くん」
「…久しぶり」
「久しぶり…」
…。
「哉子ちゃん、一人?」
「あ、はい」
しゅうちゃんは、カウンターの中に入って、甲斐くんは、私の隣に座った。
「今、帰るところだったんです」
「そっか。でも、ま、折角、闘吾も来た事だし、もう少しいれば?久しぶりなんでしょ?」



