恐る恐る後ろを振り返ると、テーブル席には誰もいなかった。カウンターの奥のおじさんたちの姿もない。うそ?私だけ?今何時?キョロキョロした私に、
「あ、大丈夫ですよ、まだ、閉店前ですから」
って、辰巳くん。
「この店の閉店時間って…」
「26時です」
「…で、今何時?」
「25時ちょっと前です」
…マジか。
「ごめんね。カウンターで寝るなんて、営業妨害よね」
「いえ。僕も、他のお客様が多くて、お構い出来なかったので」
「多くて?」
「はい。なんかの2次会っていうグループがこられて、テーブル席もいっぱいになってしまって」
「…」
そんななか、私ずっと寝てたんだ…。



