『では、波子先生、ご結論を』

司会者にそう促されると、フローラルさんは、グッとカメラを見据えた。

『結婚したいなら、身の丈に合った人と結婚しなさい。例えば、35歳なんだから、10歳下じゃなくて、10歳上の人だったら、まだ、あなたの事を若くて可愛いって思ってくれますよ。貴方の好きなアイドルは絶対に貴方を幸せにはしてくれませんよ。これは絶対です』

「…」

『だから、そこは彼を好きなことは趣味に留めておいて、結婚したいなら、もっと現実的に生きて下さい。これは、あなただけじゃないんです。あなたぐらいの大人は、皆そうして生きているんです。それが当たり前なんですよ。もう10代じゃなくて、35歳だって自覚を持って生きて下さい。わかりましたか?』