「主任〜、おはようございます」

月曜日。元気な声で挨拶しながら香山さんが隣の席に着く。

「おはよう。金曜日はちゃんと真っ直ぐ帰れた?」

「はい。大丈夫でした。それよりもう少し主任の話が聞きたかったです」

「だから、もうネタ切れだって」

「そんな事ないはずですよ」

「どうして香山さんが、そんな事ないなんて言い切れるの?」

「だって、彼氏いない8年間、ずっとCityNoiseのファンだったんですよね?」

言い方…。

「だから、それは12歳からの8年だから、別に彼氏いなくったって大した事じゃ…」

「主任」

「はい?」

急に真顔で香山さんに見つめられた。