だけど、仕事が忙しくもあったりして、Noiseに行く事もなく、実際の甲斐くんと会う事はあれから1度もないまま時間ばかりが過ぎて行った。
そんなある朝。
「主任、主任っ」
と、走り込むように香山さんが入って来て、自分のデスクの椅子に座るとキャスターを転がし、ググっと隣に座っている私の顔に顔を寄せてきた。
「どしたの?」
「来ましたか?メールっ」
「メール?」
「もうっ。応募したんですよね?HigherFlyのファンミーティング」
「あ〜、あれ。したした」
「昨日の夜に、当選者には当選メールが来てるらしいんです」
「香山さん、来たの?」
「残念ながら…」



