「あの、僕に何か?」
「あ、ううん。ケーキ、どれがオススメかなぁ?」
「あ、オススメだったら…」
ちょっと見すぎちゃった。そりゃ変に思うよね。
イケメンくんに薦めてもらったケーキを6つ買って、いざ、Noiseへ向かう。
そしてジャスト8時半、Noiseの前までやって来た。ここまで来て、後には引けない…とは、分かってるけど、ドアノブに手が伸びない。
「頑張れ、自分っ。ふぅ〜」
自分で自分を励まして、いざ出陣っ。
カチャ。
勝手に震える足でずずず〜っと店内に踏み込んだ。
「いらっしゃいませ」
ドアの開く音に反応して、カウンターにいる人が声をかけてきた。



