「何でお前が知ってるんだよ?」
「だから、その話をしようと思って来たんですから」
その声を聞いて私は、香山さんの方から、180度顔の向きを変えて、甲斐くんをどうやら睨みつけていた。
「あん?私の何を知ってんのよ?」
「だって、CityNoiseのライブに来てたんでしょ?キュンとしたって言ってたじゃん」
「甲斐くん、主任と会った時の事、覚えてるんですか?」
私の背後で、カウンターの方から覗き込むようにして香山さんが甲斐くんに問い掛けた。
「覚えてたっていうか、思い出したんだよ、こないだのコンサートで」
「こないだって、耕介の?」
って、しゅうちゃん。



