本を探してた手を止めて、フッとこっちを向く先生。
え……
狭い教室の中、向い合わせの恥ずかしさに耐えられず私は思わず本棚の方を向く。
資料を探してるフリ……。
ドキドキドキ……
先生の視線を感じる。
「あぁ。あれ忘れちゃっていーの?」
「えっ?……あ、うん!ごめんね。」
古い本棚と分厚い資料本に囲まれて、
まるで他人から見えないように隠されてるみたいな場所。
たとえ先生にこの気持ちを忘れられても、私はずっとずっと先生が好きだし、
このドキドキする気持ちを大切にできる。
一人だって幸せだもん!!
「ふーん……。
でも、お前俺のこと好きなんじゃないの??」
「へっ?!?!?」
ボボボッと顔が一気に熱くなる。
ニヤニヤして私を見下す先生。
ちょ、ちょ、ちょっと、待って!!
"お前俺のこと好きなんじゃないの?"
えええ?
ドキドキドキドキ……
え、今なんて言った?
私の妄想じゃないよね?もしかして聞き間違えた?
「…大体んなこと忘れられないしなー!」
う、わぁ……たぶん聞き間違え、じゃないー!!!

