先生の疲れた声が怖い。
めんどくさそうな顔が嫌い。
大好きな人に、迷惑をかけることしかできない自分が大嫌い。
次の日は、雨だった。
重い腰をあげて学校へ行ったけど先生には出会わない。
先生に会えない学校は、ほんとにつまらないんだ。
昨日の前に戻りたいよ。
何も思い悩まずに、先生の元へ走って行きたい。
はあぁ。
告白なんかしなきゃよかった…。
こうなること、わかってたはずなのに。
きちんと想いを伝え切ることすら出来なかった。
心の中に残った想いも、
無邪気に走っていけなくなった距離も、
これからどうしたらいいんだろう?
もう、終わったのかな。戻れないのかな…。
そんなの、嫌だよ…。
窓から雨の降る校庭を眺めながら、そんなことばかり考えて
授業も友達の話もほとんど頭に入ってこない。
だって、
昨日の先生の手の温もりも、
言葉も、
廊下に響く足音も。
全て鮮明に心に刻まれてるの。
何一つ忘れられる気がしない。