それから1週間後。
先生は当たり前だけどいつも通りだった。
私は初めのうちは思い出して何かを期待して、真っ赤になったりしたけど。
もう変な期待は消えた。
今まで通り、大好きな先生への想いを胸に秘めながら、大切な時間を穏やかに過ごす。
───キーンコーンカーンコーン
「きりーつ!礼!
”ありがとうございましたー。”」
理科の授業が終わると、先生と目が合う。
「…小春ー。
今日の分のノート全員分、後で準備室まで持ってきて。」
ドキドキドキ…
先生はたまーに教科委員のお仕事をくれるんだ。
私にとっては嬉しいプレゼントみたいなお仕事。
「はーい!」
こうやってお仕事貰えた日は、ラッキーって思っちゃう、ある意味優秀な教科委員。