先生は、窓を開けてこっちを見てくれた。

「先生ありがとう!気をつけて帰ってね。」



「おう。お前もゆっくり休めよ! 

…特に頭休めた方がいーな。…ぷぷぷ。」



さっきの出来事を思い出してニヤニヤと笑う先生。

恥ずかしくて顔から火がでそうって言うのは、こういう時のことを言うんだろう…。



「……っ!!!もう~!先生の意地悪…。」



「…ははは。……可愛いやつ。

じゃー、また明日な!!」






ブロロロロ…





────!!!!!





先生は、また私の心にとんでもない爆弾を落として帰っていった。

ボソッと小さな声で言った一言。



聞き流せる訳がないよ…。





───”可愛いやつ”───


頭のなかでその言葉だけが、ずっとずっと響いていた。