思った時にはすでに遅く……。
「ん?何?」
不思議そうな顔をした先生が、私と手首を交互に見つめている。
バッ───
我に帰ると急いで手を離した。
うわぁ、恥ずかしいっ。
「蚊、蚊が先生の腕に止まってたから!!」
なんとか誤魔化そうとして……ついにこんなお馬鹿発言までしてしまった。
もう明日は恥ずかしくて学校行けないかも…うぅ。
「……ぷぷぷ。あははは!なんだよそれ!笑」
無茶苦茶すぎる言い訳に、先生は笑って答えてくれる。
はぁ………。
絶対変なやつって思われたよぉ。
散々先生に迷惑かけてきて今更だけどね。
「……っ。何でもないから気にしないで!!
じゃあ、ありがとうございました!」
ぺこっと頭を下げて、ドアを開けると椅子から降りて車からでる。

