「先生他にも生徒乗せたりするの?」
「んー。たしか前に部活のやつら2回目だけ乗っけてったかな。」
「そうなんだ。」
乗せてたのが、男子でほっとした。
しかも同じ2回かぁ……なんて要らないライバル心を抱いたりして。
夜の空いた道を走る車。
薄暗い車内で前を見つめる先生の横顔を、
もっとずっと見ていたいのに。
「……車だと、着くの早いね。」
ふいに泣きたくなったのを誤魔化して、虚しく笑って言った。
「そうだな。」
ニヤっとして、ちらちらと私の方へ顔を向けながら話してくれる先生。
「…なんだよ……寂しいの?はは。」
え???
先生がそんなこと言うなんて…!
ビックリして思わず涙は引っ込んだけど、心の中の気持ちは溢れ出しそうになる。
「…寂しがり屋の、わがまま娘だもん。へへ。」

