佐野先生の授業を受けて分かったこと。
先生の声は大きくて優しい。
クラスの男子とは違う低くて安心する声。
黒板にチョークで書く字が大きい。
書いてる時の背中が広くて優しさが滲み出てる。
すごく綺麗な優しい字を書く。
習字でも習っていたのかな?って思うほど。
……先生のあの声で名前を呼ばれたい。
先生の字で名前を書いてほしい。
そしたら私、一生宝物にできるよ。
私はもっと先生に近づきたくて、友達に頼んで一緒に理科の教科委員になった。
これで授業の日は先生と話せる。
早く、早く授業にならないかな。
メニュー