部員たちの挨拶を返しながら一人で歩いていく先生。
先生…。
姿を見つけただけで、相変わらず苦しい程ドキドキするよ。
どこ行くんだろう?
職員室かな?
先生の行く手を見つめていくと、校庭の隅に隠れた喫煙所だった。
そうそう……先生はヘビースモーカーなんだぁ。
茂みに隠れた喫煙所で、夜空に向かって一人タバコを吹かす先生。
やっぱりかっこよすぎだよ。
生暖かい夜の暗さのせいか、
空に輝く綺麗な星のせいか……
私の固くなっていた心もだんだんとほぐれていく。
どうしよう。声、掛けようかな。
前のことも謝りたいし…。
いろいろ理由を探してしまうけど、
本当はただ先生と話したいだけ。
側に行きたい。
笑顔がみたい。
そんな単純な気持ちだった。
秋の夜空の下、先生を見つめながら、その事に気がつく。
私、何を拗らせていたんだろ。
「先生っ。」
久しぶりに先生を呼ぶ。
先生は薄暗い中、声のする方を探してキョロキョロ…
「わ!久しぶり!
お前こんな時間まで何やってんの??」
……感動。
久しぶりって…先生も思ってくれてた!
嬉しいよう。
「教室で勉強してたから。先生部活お疲れ様。」
「ありがとーございます!」
「あの…この前は…ごめんなさい。
先生に嫌なことばっかり言っちゃった。」
「この前…??あー。俺も言い過ぎたかなって思ってたんだよね。ごめんな。」
そうだったんだ…。
「ううん!ほんと…ごめん、なさい。」
久しぶりに先生と話すと、うまく言葉が出てこないよ。

