校庭で部活をする先生を眺めながら、
夏休みに戻りたい。
そんなことばかり考えて。
先生に会わなくなってから、10日が過ぎた。
先生のいない日常は、時間が過ぎるのは遅いのに、充実しない日々は過ぎるのが早いんだ。
学校ってこんなにつまらなかったっけ?
───カキーンッ…カキーンッ…
放課後の時間、野球部のバットの音が私の乾いた心に響く。
教室で課題をやっていたつもりが、ボーッとして気づいたら外はもう薄暗くなっていた。
……帰らなきゃ…。
机の上を片付けて鞄にしまい靴箱へ向かう。
はあ~疲れた…。結構外暗いな。
校庭のライトアップが最後まで残った野球部の片付けを照らす。
『お疲れさまでしたー!』
『さようならー!!』
すぐ側から野球部の声が聞こえて
声の方を見ると、佐野先生もいた。

