先生は靴を履き終わって、置いてあった小さな木箱に腰をかけて座っていた。
「先生お待たせっ。」
「おう。」
…!!
先生の頭には、さっきまでなかったものが…。
「………!!!
先生、サングラスなんてかけるの???」
茶色い髪に乗せられた黒いサングラス。
うわぁ、先生…かわいい~!!
まだまだお子ちゃまな私はサングラスの魅力を知らない。
だけどサングラスを頭にのせた先生は、今までで一番私をときめかせて。
先生は頭にちょこんと乗っているサングラスを、顔にかける。
やばい……!!!
白い歯をニカッと見せて笑いながら
「これかっこいいっしょ。海外で1万円位したかなぁ。」
ドキドキドキドキ…………
大好きな先生のサングラス姿は、
もう本当に本当にかっこよくて、素敵で、だけど自然で。
こんなにサングラスが似合う人がいるんだって、驚くほど似合っている。
私は初めてサングラスの魅力を知ったんだ。