理科室の教卓を挟んで、先生と私は向かい合って座る。
いつもは離ればなれの理科室。
だけど今はすぐ目の前に先生がいる。
普段は見えない目のしわとか、長いまつげ、頬のホクロ。
跳ねた髪の毛、小麦色の手首に浮き出た血管も、
今日はちゃんと見えるんだぁ。
手を伸ばしたら、触れられる距離に先生がいる。
大好きな先生の個人授業。
贅沢すぎるよ、先生。
…他の子にも、こんなことしてるの??
先生は黒板も使いながら、分からない所を丁寧に教えてくれる。
30分後…
「ありがとうございました!!」
先生は私の持ってきたお土産を見事に解決してくれた。
「はい!頑張ってください!
じゃあー終わるか。」
そう言って窓を閉め始める先生。
寂しいけど、仕方ないね。
手伝いに側へ行くと、先生は窓枠を椅子代わりに腰かけた。
「わ!先生!危ないよう~。」
心配する私に
「へーきだよ。このくらい。
まぁ子供たちがやってたらやめろって言うけどな!」
ふざけて笑う先生につられて
「もう~だめだよ~!」と私も笑ってしまう。
先生…。
ずっとこうしていたいよ。
ずっとふたりで笑っていたい。

