しばらく経ってついに修学旅行当日。
忘れ物がないか何度もチェックして家を出る。
先生と修学旅行…楽しみすぎる!!
先生に見てほしくて今日は髪をおろした。
先生は、どんな服着て来るのかな。
早く会いたいな。
学校に着くと、生徒集合の合図がかかって大好きな先生が登場。
新任だから大きな声で「静かに~!」「前向け~!」と声を張ってるんだ。
素敵な素敵なスーツ姿の先生。
スーツ似合いすぎだよ……。
いつものジャージとは違うところも、修学旅行の気分を盛り上げた。
学年全員が揃うと先生は遠い存在なってしまう。
理科室や職員室で隣にいることが嘘みたいにいろんな顔を持っている。
今だって、学年でも目立つ女子や男子たちと、笑いながらじゃれあって。
先生のことを好きあろう女子たちから「さのっち」なんてあだ名をつけられてる。
私は絶対に呼ばないもん…。
飛行機に乗ると先生は私の五列ほど後ろの席に座った。
全学年が集まる中、思ったよりも近い席順に興奮しながら
友達に話しかける振りをして何度も後ろを振り返る。
あ~、先生……見えないよぅ。
ギリギリ見えなくて、寂しくて、友達の話も耳に入らない。

